今多く使われているのはウエイト版タロットですが、
その理由として、カードを見てイメージしやすい絵柄が描かれているからということが大きいでしょう
マルセイユ版の場合、小アルカナの数札には数字しか描かれていないため
読みにくい、イメージし辛いということで敬遠されることもあるようです
ですが、理解してみるとこのマルセイユ版はとても簡単
そしてブレがなく占えるという利点もあるのです
小アルカナと大アルカナの違い
タロットカードには大アルカナ、小アルカナとがあり
大アルカナは22枚のカード、
小アルカナは56枚のカードから構成されています
小アルカナ56枚は、更に1~10までの数カードと、
人物が描かれたコートカードに分けられます
それらが棒、剣、杯、金貨の4つのスートに配されています
タロットカードといえば、絵柄が描かれた大アルカナのイメージが強いと思います
占いする際にも、絵を見てイメージしやすいですよね
対して小アルカナは、読みにくい、わかりにくいというイメージが少なくないでしょう
ウエイト版の場合は人物なども描かれ、直感的に読みやすくなっているものの
マルセイユタロットは、ゲーム用カードだったということから、
数しか描かれていないため、リーディングする際には、
絵がないから読みづらい、という人も少なくないです
でも実はこの数カードだからこそ、読みやすいという利点があるのです
カードの分類
この4つはそれぞれに、
棒=火、剣=空気、杯=水、金貨=土と4元素(スート)に対応しています
人物が描かれたコートカードもこの4元素に対応しており、
火=ナイト、空気=ネイヴ、水=クイーン、土=キングと表されます
ナイト、ネイヴ、クイーン、キングはランク(階級)と考えます
4元素それぞれの意味
棒(ワンド) | 火 | 熱意、衝動、原動力、火をつける |
剣(ソード) | 空気 | 自由、解放、架空、仮に、空想、理想 |
杯(カップ) | 水 | 不安定、柔軟性、流れ、波、想像、感情 |
金貨(ペンタクル) | 土 | 落ち着く、足、土台、地に足をつける |
この概要をもとに、読んでいきます
コートカードでスートが表すものは、人物の本質
ランクが表すのは表向きの姿です
数カードの場合は、スートに数字を絡めて読んでいきます
数の意味、概要は以下
1 | 始まり、閃き、未知、閃きが世界を照らす光になる |
2 | 見える、見出す、分ける、価値がわかる人は分けることができる |
3 | やりたい、欲望、アクションを起こす |
4 | 現実化、形にする、制限、今ある状況の中で形にする |
5 | 理想、上、始まり、向上心、定めることで今よりマシになる |
6 | 夢、見える、想像力、勇気、生きる希望を与える |
7 | 変革の力、前進、未来、信じる力 |
8 | 対話、調整、多様性、実現(形になる) |
9 | 無、空を作り出す、問い直す、そもそも、リセット |
10 | 1~9を通過した後で始める、前の繋がりで始める |
コートカードの場合はスートを読み、更にランクを加えて言語化します
数カードの場合は、数の概念にスートを加えて言語化していきます
こういった読み方をすることで、リーディングに柔軟性を持つことができます
性格にも物事にも2つ以上の要素を含んでいますよね
恋愛でもここは好きだけど、こういうところは嫌いとか
仕事でも、納得できないけどそれを抑えればうまくいくから、
と妥協したりすることも必要だったりするでしょう
まとめ
マルセイユタロットの小アルカナは、キーワードで覚えるのではなく、
それぞれの性質をうまく読み取ってイメージしていきましょう
この考え方は、ウエイト版を使う際にも利用できます
小アルカナのリーディングがなかなか難しいという方は、
この方法を取り入れてみると、リーディングもわかりやすくなるかもしれません